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つらい腰痛に効く!市販漢方薬の選び方&鍼灸との併用効果|タイプ別おすすめ商品も紹介
2025/06/22
慢性的な痛みや、急に襲ってくるぎっくり腰など、つらい腰痛でお悩みではありませんか?
このページでは、ご自身で手軽に購入できる市販の漢方薬の中から、あなたの腰痛のタイプに合った最適な漢方薬を選ぶ方法を詳しく解説します。腰痛の原因別に適切な漢方薬の種類や特徴、選び方のポイント、そして漢方薬と鍼灸を併用するメリット・デメリットまで網羅的にご紹介します。
さらに、効果を高めるための生活習慣改善のポイントも合わせて解説することで、つらい腰痛を根本から改善へと導きます。適切な漢方薬を選び、鍼灸との併用も視野に入れながら、腰痛を和らげ、快適な毎日を取り戻しましょう。
1. 腰痛のタイプと原因
腰痛といっても、その症状や原因は実に様々です。痛みの種類や起こり方によって適切な対処法も異なってきますので、まずはご自身の腰痛のタイプと原因を理解することが重要です。
1.1 慢性的な腰痛
慢性的な腰痛は、3ヶ月以上続く痛みと定義されています。同じ体勢を長時間続けたり、無理な姿勢での作業、運動不足、肥満などが原因となることが多いです。また、加齢による椎間板の変性や、脊柱管狭窄症などの疾患が背景にある場合もあります。
慢性腰痛は、痛みの程度が日によって変動することも特徴です。疲労やストレス、天候の変化によって痛みが悪化することもあります。
1.2 ぎっくり腰(急性腰痛)
ぎっくり腰は、正式には「急性腰痛症」と呼ばれ、突然激しい腰の痛みに襲われるのが特徴です。物を持ち上げたり、くしゃみをした拍子など、些細な動作がきっかけで発症することが多く、その瞬間は動けなくなるほどの激痛に襲われます。ぎっくり腰の原因は、筋肉や靭帯の損傷、炎症などが考えられます。
ぎっくり腰は、適切な処置を行えば比較的短期間で回復することが多いですが、再発しやすいのも特徴です。そのため、日頃から腰痛予防を心がけることが大切です。
1.3 その他の腰痛
慢性腰痛やぎっくり腰以外にも、様々な原因で腰痛が起こることがあります。代表的なものとしては、以下のようなものがあります。
腰痛の種類 | 原因 | 特徴 |
坐骨神経痛 | 坐骨神経が圧迫されること | 腰から足にかけての痛みやしびれ |
脊柱管狭窄症 | 脊柱管が狭くなること | 間歇性跛行(歩行時の痛みやしびれ) |
腰椎椎間板ヘルニア | 椎間板の一部が飛び出すこと | 激しい腰痛や足のしびれ |
腰椎分離症・すべり症 | 腰椎の一部が分離またはずれること | 腰痛や下肢のしびれ、運動制限 |
変形性腰椎症 | 加齢による腰椎の変形 | 慢性的な腰痛、運動時の痛み |
2. 腰痛に効く市販漢方薬の選び方
腰痛は、その原因や症状によって適切な漢方薬が異なります。自分の症状に合った漢方薬を選ぶことで、より効果的に腰痛を改善することができます。漢方薬は体質や症状に合わせて選ぶことが重要です。自己判断せず、薬剤師や登録販売者に相談しながら選ぶようにしましょう。
2.1 漢方薬の種類と特徴
腰痛に用いられる代表的な漢方薬とその特徴をいくつかご紹介します。
漢方薬名 | 特徴 | 適応症状 |
葛根湯(かっこんとう) | 比較的体力があり、首や肩のこわばり、寒気などを伴う腰痛に適しています。筋肉の緊張を和らげ、血行を促進する作用があります。 | 風邪の初期症状、肩こり、筋肉痛、頭痛などを伴う腰痛 |
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう) | 筋肉のけいれんやこわばりを伴う腰痛に効果的です。急性の腰痛や、筋肉の痛みを鎮める作用があります。 | 急性の腰痛、こむら返り、筋肉のけいれん |
桃核承気湯(とうかくじょうきとう) | 比較的体力がなく、便秘がちで、下腹部が張っているような腰痛に適しています。血行を促進し、お通じを良くする作用があります。また、イライラや精神不安定感を伴う腰痛にも効果があります。 | 便秘、生理痛、更年期障害、精神不安定感を伴う腰痛 |
八味地黄丸(はちみじおうがん) | 体力が衰え、冷えやすく、夜間頻尿などの症状がある腰痛に用いられます。体の冷えを改善し、腰周りの筋肉の働きを助ける効果があります。 | 冷え性、夜間頻尿、下肢の倦怠感、高齢者の腰痛 |
2.2 自分の症状に合った漢方薬を選ぶポイント
漢方薬を選ぶ際には、自分の体質や症状、痛みの種類などを考慮することが大切です。
- 痛みの種類:激しい痛みか、鈍い痛みか、しびれを伴うかなど
- 痛みの発生時期:急性か慢性か
- 体質:冷え性か、暑がりか、汗をかきやすいか、便秘がちかなど
- その他:精神的なストレス、生活習慣なども考慮
これらの要素を総合的に判断し、適切な漢方薬を選びましょう。
2.3 市販漢方薬を選ぶ際の注意点
市販の漢方薬を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
- 自分の症状に合っているかを確認する:パッケージに記載されている効能効果をよく読み、自分の症状に合っているかを確認しましょう。不明な点は薬剤師や登録販売者に相談しましょう。
- 他の薬との飲み合わせに注意する:現在服用している薬がある場合は、飲み合わせに問題がないか、薬剤師や登録販売者に確認しましょう。
- 用法・用量を守る:決められた用法・用量を守って服用しましょう。過剰摂取は避けてください。
- 副作用に注意する:漢方薬は自然由来の成分でできているため、副作用が少ないとされていますが、体質によっては副作用が出る場合があります。体に異変を感じた場合は、すぐに服用を中止し、医師や薬剤師に相談しましょう。
- 効果が感じられない場合は、他の漢方薬を試してみる、もしくは医療機関を受診する:服用を続けても効果が感じられない場合は、他の漢方薬が適している可能性があります。また、症状が改善しない場合は、医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
3. タイプ別おすすめ市販漢方薬
腰痛のタイプに合わせて適切な市販漢方薬を選ぶことで、より効果的に痛みを和らげることができます。ここでは、慢性腰痛、ぎっくり腰、その他の腰痛の3つのタイプに分け、それぞれにおすすめの市販漢方薬とその特徴を紹介します。
3.1 慢性腰痛におすすめの漢方薬
慢性腰痛は、長期間にわたって続く痛みやしびれが特徴です。血行不良や冷え、筋肉の緊張などが原因となることが多く、これらの症状を改善する漢方薬が有効です。
3.1.1 慢性腰痛:血行不良タイプにおすすめの漢方薬
血行不良による腰痛には、体を温め、血行を促進する作用のある漢方薬が適しています。
漢方薬名 | 特徴 | 適応症状 |
葛根湯 | 比較的体力があり、肩や首のこわばり、頭痛などを伴う腰痛に効果的。風邪の初期症状にも用いられます。 | 筋肉の緊張、冷え、肩こり、頭痛を伴う腰痛 |
当帰芍薬散 | 冷え症で貧血気味の方に適しており、生理痛や生理不順にも効果があります。 | 冷え、貧血、疲労感、生理痛を伴う腰痛 |
3.1.2 慢性腰痛:冷えタイプにおすすめの漢方薬
冷えが原因の腰痛には、体を温める作用が強い漢方薬を選びましょう。
漢方薬名 | 特徴 | 適応症状 |
八味地黄丸 | 下半身の冷えや倦怠感、頻尿、夜間尿などに効果があります。加齢に伴う症状にも用いられます。 | 冷え、倦怠感、頻尿、夜間尿を伴う腰痛 |
牛車腎気丸 | 八味地黄丸よりも温める作用が強く、腰痛だけでなく、足のむくみや痛み、しびれにも効果があります。 | 冷え、足のむくみ、痛み、しびれを伴う腰痛 |
3.2 ぎっくり腰におすすめの漢方薬
ぎっくり腰は、急に激しい痛みが起こる急性腰痛です。炎症や筋肉の痙攣を抑える漢方薬が効果的です。
3.2.1 ぎっくり腰:炎症タイプにおすすめの漢方薬
炎症による痛みや腫れには、炎症を抑える作用のある漢方薬が有効です。
漢方薬名 | 特徴 | 適応症状 |
芍薬甘草湯 | 筋肉の痙攣や痛みを緩和する作用があります。こむら返りにも効果的です。 | 激しい痛み、筋肉の痙攣を伴うぎっくり腰 |
3.3 その他の腰痛におすすめの漢方薬
上記以外の腰痛には、ストレスや疲労、更年期障害などが原因となっている場合もあります。それぞれの原因に合わせた漢方薬を選ぶことが大切です。
3.3.1 ストレス性の腰痛におすすめの漢方薬
ストレスが原因で起こる腰痛には、精神的な緊張を和らげ、自律神経を整える漢方薬が効果的です。
漢方薬名 | 特徴 | 適応症状 |
加味逍遙散 | イライラや不安、不眠などの症状にも効果があります。更年期障害にも用いられます。 | ストレス、イライラ、不眠を伴う腰痛 |
自分の症状に合った漢方薬を選ぶためには、薬剤師や登録販売者に相談することをおすすめします。また、市販薬で症状が改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。
4. 漢方薬と鍼灸の併用効果
腰痛の改善には、漢方薬と鍼灸を併用することで、より高い効果が期待できる場合があります。それぞれの施術の特徴を理解し、適切に組み合わせることで、つらい腰痛を根本から改善へと導きましょう。
4.1 鍼灸が腰痛に効くメカニズム
鍼灸は、身体に鍼を刺したり、灸で温めたりすることで、ツボを刺激し、気・血・水のバランスを整えることで、自然治癒力を高め、痛みを和らげます。腰痛の場合、血行促進効果によって筋肉の緊張が緩和され、痛みの原因物質の排出が促されます。また、鎮痛効果のあるエンドルフィンなどの神経伝達物質の分泌も促進されるため、痛みを軽減する効果も期待できます。
4.2 漢方薬と鍼灸を併用するメリット・デメリット
漢方薬と鍼灸を併用するメリットは、それぞれの長所を生かし、相乗効果が期待できる点にあります。漢方薬は、体質から改善し、根本的な治療を目指します。一方、鍼灸は、局所的な痛みを緩和し、血行を促進する効果があります。これらの施術を組み合わせることで、より効果的に腰痛を改善できる可能性があります。
メリット | デメリット | |
併用 |
・相乗効果で高い効果が期待できる ・体質改善と痛みの緩和を同時に行える ・自然治癒力を高め、再発予防につながる |
・費用がかかる場合がある ・通院の頻度が増える ・体質によっては、どちらかの施術が合わない場合もある |
4.3 併用する際の注意点
漢方薬と鍼灸を併用する際は、自分の体質や症状に合った施術を受けることが大切です。そのため、施術を受ける前に、専門家によく相談し、適切なアドバイスを受けるようにしましょう。漢方薬の種類によっては、鍼灸との相性が悪い場合もありますので、服用している漢方薬がある場合は、必ず鍼灸師に伝えるようにしてください。また、妊娠中の方や持病のある方は、施術を受ける前に医師に相談することが必要です。
施術後の身体の変化にも注意を払い、何か異変を感じた場合は、すぐに専門家に相談しましょう。自己判断で施術を中断したり、他の施術と併用したりすることは避け、専門家の指示に従うことが重要です。
5. 腰痛対策の生活習慣
腰痛を改善し、再発を防ぐためには、日々の生活習慣を見直すことが重要です。正しい姿勢、適度な運動、バランスの良い食事を心がけることで、腰への負担を軽減し、腰痛になりにくい体を作ることができます。
5.1 姿勢
日常生活の中で、私たちは立っている時、座っている時、物を持ち上げる時など、様々な姿勢をとります。しかし、間違った姿勢を続けることで、腰に大きな負担がかかり、腰痛を引き起こす原因となります。
5.1.1 正しい立ち姿勢
正しい立ち姿勢は、耳、肩、腰、くるぶしが一直線になるように立つことです。猫背にならないように胸を張り、お腹を軽く引き締め、あごを引きます。長時間立っている場合は、台などに片足を乗せて、腰への負担を分散させましょう。
5.1.2 正しい座り姿勢
正しい座り姿勢は、深く椅子に座り、背もたれにもたれかかるようにします。膝の角度は90度を目安にし、足の裏全体が床につくようにしましょう。デスクワークなどで長時間座っている場合は、1時間に1回程度立ち上がり、軽いストレッチを行うのがおすすめです。
5.1.3 物を持ち上げる時の姿勢
重い物を持ち上げる際は、膝を曲げて腰を落とし、背中をまっすぐにして持ち上げます。腰をひねったり、急に持ち上げたりすると、腰を痛める可能性があります。できるだけ体に近づけて持ち上げ、持ち上げる時は息を吐きながら行うと、より安全に持ち上げることができます。
5.2 運動
適度な運動は、腰周りの筋肉を強化し、腰痛の予防・改善に効果的です。激しい運動は逆効果となる場合があるので、自分の体力に合った運動を選び、無理なく続けることが大切です。
5.2.1 腰痛におすすめの運動
- ウォーキング:ウォーキングは、特別な準備や道具を必要とせず、気軽に始められる運動です。30分程度のウォーキングを週に数回行うことで、腰周りの筋肉を鍛え、血行を促進することができます。
- 水泳:水泳は、浮力によって腰への負担が少ないため、腰痛持ちの方にもおすすめの運動です。特に、クロールや背泳ぎは、腰周りの筋肉をバランスよく鍛えることができます。
- ヨガ:ヨガは、柔軟性を高め、体幹を強化する効果があります。腰痛予防に効果的なポーズも多く、呼吸法と組み合わせることで、リラックス効果も期待できます。
- ストレッチ:ストレッチは、筋肉の柔軟性を高め、血行を促進する効果があります。入浴後や就寝前など、毎日継続して行うことが大切です。腰をひねる、前屈する、後屈するなどのストレッチを、無理のない範囲で行いましょう。
5.2.2 運動時の注意点
運動を行う際は、痛みを感じたらすぐに中止し、無理をしないようにしましょう。また、運動前には必ず準備運動を行い、筋肉を温めてから始めることが大切です。運動後は、クールダウンとして軽いストレッチを行い、筋肉の疲労を回復させましょう。
5.3 食事
バランスの良い食事は、健康な体を維持するために不可欠です。腰痛対策においても、栄養バランスのとれた食事を摂ることで、骨や筋肉を強化し、腰痛を予防・改善することができます。
5.3.1 腰痛に良い栄養素
栄養素 | 効果 | 多く含まれる食品 |
カルシウム | 骨を強くする | 牛乳、ヨーグルト、チーズ、小魚、大豆製品 |
タンパク質 | 筋肉を作る | 肉、魚、卵、大豆製品、乳製品 |
ビタミンD | カルシウムの吸収を助ける | 魚、きのこ類、卵 |
ビタミンB群 | 神経の働きを正常に保つ | 豚肉、レバー、うなぎ、玄米 |
コラーゲン | 軟骨や椎間板の構成成分 | 鶏皮、豚足、牛すじ、魚 |
これらの栄養素をバランスよく摂取することで、腰痛になりにくい体を作ることができます。また、水分を十分に摂ることも、体の循環を良くし、腰痛予防に効果的です。
これらの生活習慣を改善することで、腰痛の予防・改善に繋がります。継続して実践し、腰に優しい生活を送りましょう。
6. まとめ
つらい腰痛を改善するには、その原因やタイプに合った適切な対処法を選ぶことが重要です。この記事では、市販漢方薬の選び方と鍼灸との併用効果について解説しました。
腰痛には、慢性腰痛、ぎっくり腰、その他様々な原因によるものがあります。それぞれのタイプに適した漢方薬が存在し、例えば慢性的な痛みには八味地黄丸、筋肉の痙攣を伴う痛みには芍薬甘草湯などが有効とされています。
市販薬を選ぶ際は、自分の症状に合った成分が含まれているか、用法・用量を守れるかなどを確認しましょう。また、持病がある場合や他の薬を服用している場合は、医師や薬剤師に相談することが大切です。
さらに、漢方薬と鍼灸を併用することで、相乗効果が期待できます。鍼灸は、血行促進や筋肉の緊張緩和に効果があり、漢方薬の効果を高める可能性があります。ただし、併用する際は、それぞれの治療法の特性や注意点について理解しておく必要があります。
自分の症状に合った適切な治療法を選び、つらい腰痛から解放され、快適な生活を送るために、この記事が参考になれば幸いです。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。
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